お茶の成分と健康性
お茶の成分には美容や健康におすすめな成分が豊富に含まれています。
またこれらの成分は、そのバランスでお茶のおいしさにも大きく影響します。
お茶の知識を深め、よりおいしく健康的にお茶をお楽しみください。
ここでは主に緑茶の成分についてご紹介します。
■カテキン
カテキン類は緑茶の苦み・渋み成分で、タンニンとも呼ばれます。
主に抗酸化作用、コレステロール低下作用、血糖値上昇抑制作用、抗がん作用などが報告されています。
カテキンが少ない玉露や抹茶、また製造過程でカテキンが減少するほうじ茶などは苦みや渋みが弱くなります。
■カフェイン
利尿作用、眠気を覚ます作用がある苦味成分です。
熱湯に溶けやすく冷水に溶けにくい性質があり、高温の湯で入れたお茶は苦味が強くなります。
煎茶に比べて玉露や抹茶は僅かにカフェインが多く含まれています。
■アミノ酸(テアニン)
血圧上昇の抑制や脳の機能や睡眠障害への良い働きのほか、リラックス効果も期待される成分で、お茶のうま味や甘味を決めています。
緑茶には多くの種類のアミノ酸が含まれており、その中でもテアニンは煎茶に含まれるアミノ酸として多くを占めていますが、これらアミノ酸の含有バランスによってお茶の深い味わいが作り出されます。
テアニンは抹茶や玉露などの高級な緑茶に多く含まれています。
■ビタミン・ミネラル
お茶には多くのビタミンが含まれており、含有量も豊富です。
ビタミンCはストレス解消や風邪の予防、白内障予防、免疫機能増強など、ビタミンB2には口角炎・皮膚炎防止、脂質過酸化抑制などの効果があります。
■食物繊維
お茶には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。
腸を整える作用や血糖値上昇抑制作用、コレステロールの吸収抑制作用などがあります。
■その他の成分
コレステロール低下作用・貧血予防になるクロロフィル、血圧・血糖値・コレステロールの低下作用・脳細胞の活性化に効果的なγアミノ酪酸(GABA)、筋肉や内臓の構成成分であるタンパク質など、この他にもお茶には沢山の成分が含まれており、健康的で身近な飲料として、とても人気があります。